認知症について②
- スタッフ
こんにちは。佐藤龍太です。
今日は先週の続きになります。
まずは軽度認知障害についてです。
軽度認知障害(MCI)とは…?
健常者と認知症の中間にあたるMCI(軽度認知障害)という段階があります。
MCIとは認知症(記憶・決定・理由づけ・実行など)のうち一つの機能に問題が生じていますが日常生活には支障がない状態のことです。
((MCI5つの定義))
①記憶障害の訴えが本人または家族から認められている。
②日常生活動作は正常。
③全般的認知機能は正常。
④年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
⑤認知症ではない。
MCIは適切な治療・予防することで回復したり、発症が遅延したりすることがあります。
一部の場合を除き、認知症は完治できませんが早期MCIに気づき、対策を行うことで症状の進行を阻止することはとても大切です。
現時点では認知症にならないという絶対的な方法はありませんが認知症になりにくい方法は少しずつわかってきました。
脳の状態を良好に保つためには運動習慣や食習慣を変えることが認知機能を重点的にし、使うためには対人接触を行うことや知的行動習慣を意識することが重要だと言われています。
食習慣 →野菜・果物(ビタミンC、E、Bカロチン)をよく食べる。
魚(DHA・EPA)をよく食べる。
赤ワイン(ポリフェノール)を適量飲む。
運動習慣 →週3日以上の有酸素運動をする。
対人接触 →人とよくお付き合いをしている。
知的行動習慣→文章を書く・読む・ゲームをするなど…
睡眠習慣 →30分未満の昼寝・起床2時間以内に太陽の光を浴びる。
他にも、過去に体験したことを思い出してみたり一度に何品か同時進行で料理を作ってみたり、旅行の計画をたててみたりすることも脳のトレーニングになりますのでチャレンジしてみて下さい。
また認知症患者様のご家族や介護をされている方も、あまり頑張りすぎてしまうと心も体も疲れてしまうので、家族の協力を得て息抜きをし、体を休める時間を作ることも必要です。
何かわからないことや相談したいことなどがありましたら、認知症外来の日に来院してください。
私も全力でサポートさせて頂きます。