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禁煙外来について②

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こんにちは。さくらクリニック石代誠です。

 

前回に引き続き、タバコが及ぼす影響についてのお話です。

喫煙者は、がんだけでなく脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、COPD、肺炎、喘息、うつ病、バセドウ病、骨粗しょう症、EDなど…

 

また妊娠、出産への悪影響や乳幼児突然死症候群のリスクにも関連してきます。

 

またタバコは美容の大敵なことを知っていますか?

 

目尻や口の周りに目立つ深いシワ、くすんだ肌などの肌トラブル、唇の乾燥、歯や歯茎の変色、口臭などが喫煙者特有の顔「スモーカーズフェイス」と呼ばれています。

 

タバコを吸うとニコチンの影響で血管が収縮され肌に酸素が届きにくくなります。

また、ビタミンCが壊されてしまいます。

ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素ができるのを抑えたり、肌のハリに必要なコラーゲンを作る手助けをするなど健康な肌にとって大切な役割を担っています。

このようにタバコは健康だけでなく美容にとっても大敵です。

そしてタバコを吸い続けることで、あなたの余命が10年も短くなるとも言われています。

タバコは自分自身の体だけでなく、周りにいる人へも大きな影響があります。

 

タバコの煙には、タバコを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と火のついた先から出る「副流煙」に分かれます。

この副流煙には主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれています。

 

あなたの家族や友人など、大切な人の健康までも奪ってしまうのです。

そう思うと色々考えてしまいますよね。

 

私も以前は喫煙者だったので、タバコを吸っている人の気持ちもよくわかります。

でもタバコを吸っていても良いことは一つもないことを知って頂きたいのです。

 

ここからは禁煙後のメリットをお伝えしましょう。

禁煙を1か月続けると咳や痰、喘息などの呼吸器の症状が改善してきます。

2~4年もすれば狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが喫煙者と比べて著しく低下します。

10年を経過すると、がんのリスクも低下します。

 

このように禁煙生活が長くなるほど、タバコを吸わない人と同じ健康状態に近づきます。

それだけではありません。

 

★ 肌の調子が良くなった。

 

★ 目覚めがさわやかになった。

 

★ 衣服や部屋がタバコ臭くなくなった。

 

★ 疲れにくくなった。

 

★ ご飯が以前よりおいしく食べられるようになった。

 

★ お金の余裕ができた。

 

などなど…

 

良いことだらけです!

 

例えば430円のタバコを1日1箱吸っているとすると1か月で約1万3千円、1年で約15万7千円が体を悪くするだけのタバコに使っているといえます。

もしも20年間禁煙に成功したら、およそ314万円もの貯金ができる計算になります。

贅沢に海外旅行へ行ったり、車を買い換えたり、家をリフォームしたり色々な使い道がありますね。

そう考えると楽しくもなるし目標になりませんか?

 

今は病院で健康保険等を使って禁煙治療を受けることができます。

自己負担3割として8~12週間で1万3千円~2万円程度です。

 

タバコを1日1箱吸う人の8~12週間にかかるタバコ代が2万4千円~3万6千円ですから禁煙治療の自己負担額はタバコ代の約2分の1ですみます。

禁煙治療の薬は2種類あり、チャンピックスという飲み薬と、ニコチネルパッチという貼り薬です。

※車を運転される方は、貼り薬しか処方できません。
禁煙しようと考えている方、なかなか禁煙できない方へ、少しでもお手伝いできればと思います。

お気軽にご相談下さい。

さくらクリニック
院長 石代誠

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